錆びに強く金属アレルギーにも対応するなど、メリットが多いサージカルステンレス(SUS316L)ですが、デメリットはないのかと疑問に思う方もいるでしょう。
デザインが安っぽいとも言われていましたが、近年は加工技術の発達で個性的なものやモダンなデザインも豊富になり、安い値段で手に入るようになりました。
本記事では、サージカルステンレスのメリット・デメリットに加えてよくある質問にも回答し、トートリー厳選のおすすめアクセサリーもご紹介します。
サージカルステンレス(SUS316L)のメリット

サージカルステンレスは「医療用(サージカル)」と「錆びや汚れに強い鋼鉄(ステンレススチール)」を合わせた、ジュエリー業界の造語です。
ステンレスの種類では主にSUS316Lを指しますが、SUS316やSUS431など全7種類を指すとの説もあり、それぞれが医療器具・機器などに使われる素材です。
医療器具や機器にもよく使われる、サージカルステンレスを素材としたアクセサリーには、どんなメリットがあるのかを詳しく解説していきましょう。
金属アレルギーが起きにくい
サージカルステンレス(SUS316L)は、ステンレスの中でも耐腐食性が最も高く、金属アレルギーが起きにくいと言われる素材です。
ステンレス自体は、鉄を主としてニッケルやクロムなどの成分を合わせた合金ですが、SUS316Lは炭素を減らしモリブデンを追加して耐腐食性を高めています。
316Lは表面に自然発生する不動態皮膜の安定性を高め、アレルゲンとなる金属の溶け出しを強固に防いで、金属アレルギーをより起きにくくした金属です。
錆びや変色・傷に強い
一般家庭で多く使われているキッチンシンクを見ていただくとわかるように、ステンレス製のものは錆びにくく汚れ・変色にも強いです。
サージカルステンレス(SUS316L)も同様に、含まれているクロムと酸素が反応して不動態皮膜を作るため、錆び・変色・汚れがより付着しにくくなっています。
さらに硬度が高く傷がつきにくいという特性もありますし、多少の傷であれば不動態皮膜が自然に作られるため、錆びることも少ないです。
メンテナンスが簡単
サージカルステンレス(SUS316L)は錆び・変色や汚れに強いため、特別なお手入れの必要がなく、簡単な拭きあげや洗浄で十分です。
使用後にアクセサリーを外したら、柔らかく乾いたメガネ拭きで汗や皮脂を拭き取り、アクセサリー同士が重ならないように保管します。
黒ずみが気になるときは中性洗剤を薄めたぬるま湯で振り洗いし、取れない場合は柔らかいブラシで軽くこすって乾拭きするだけです。
ゴールドやシルバーと比較して価格が安い
金(ゴールド)の値上がりがニュースになっていますが、サージカルステンレス(SUS316L)はシルバーよりも安価で取引されています。
アクセサリーに加工しても、サージカルステンレスはゴールドやシルバーより安い値段で販売できるため、お手頃価格のアイテムが豊富です。
ただ、安すぎるサージカルステンレスはSUS316Lではない可能性があるので、種類の表記がないアクセサリーには注意してください。
サージカルステンレス(SUS316L)のデメリット

サージカルステンレス(SUS316L)のメリットを解説してきましたが、反対にデメリットは無いのでしょうか。
つけっぱなしにもできると人気があり、金属アレルギーの方でも安心だとの触れ込みですが、どこまで信用できるのか不安があります。
ここからは、サージカルステンレスのデメリットについて詳しく解説していくので、不安な方はぜひ目を通してみてください。
シンプルなデザインが多い
サージカルステンレス(SUS316L)はゴールドやシルバー・プラチナよりも硬度が高く、傷つきにくいため細かい加工がしずらい点がデメリットの金属です。
加工技術が高くなってはいるものの、くっきりした細かい模様をつけにくいため、他の貴金属と比べるとシンプルなデザインのアクセサリーが多くなります。
とはいえ、シンプルなデザインはシーンを選ばないので、普段使いするアクセサリーにはサージカルステンレスが向いていると言えるでしょう。
サイズ調整が難しい
先述した通り、サージカルステンレス(SUS316L)は高硬度で加工がしずらいため、サイズ調整も貴金属のように簡単ではありません。
特にアクセサリーのようにサイズが小さなものは、切断や溶接・研磨が難しくなりますし、必要な修理代金も安いとは言えない金額です。
また、指輪がゆがんだりひどいむくみで外れなくなったなどの緊急時には、消防署でも対応できない可能性があります。
金属アレルギーが起こる可能性もある
SUS316Lが使われる前はSUS304という種類の一般的なステンレスもよく使われていたため、現在でも304をサージカルステンレスに含むショップも存在します。
304は316Lよりも不動態皮膜が安定していませんし、316Lにもニッケルやクロムが含まれるため、過敏な方が金属アレルギーになる可能性は0ではありません。
サージカルステンレスのアクセサリーを購入する際は、使われている種類が316Lかどうかまで確認することが重要です。
サージカルステンレスは錆びる?金属アレルギーになりにくい理由も解説
サージカルステンレス(SUS316L)のアクセサリーに関するよくある質問

ここまでは、サージカルステンレス(SUS316L)のメリットやデメリットについて、詳しく解説してきました。
サージカルステンレスのアクセサリーを使うにあたって、使い方や見た目のデザイン・値段などへの質問や疑問がある方も多いでしょう。
続いては、サージカルステンレスのアクセサリーに関するよくある質問に回答していきますので、ぜひチェックしてみてください。
Q1:温泉や海・プールでつけっぱなしにできる?
サージカルステンレス(SUS316L)を販売しているショップで、温泉や海・プールでもつけっぱなしにできると見聞きした方もいると思います。
しかし、温泉の成分や海・プールの塩素によっては変色や錆びの原因になるので、外して水や薄めた中性洗剤で洗うなどのメンテナンスが必要です。
入浴剤や化粧品・日焼け止めなども同様なので、つけっぱなしにしたとしても週に1度程度の頻度でメンテナンスすると、長く愛用できるでしょう。
Q2:サージカルステンレスのアクセサリーは見た目が安っぽい?
シルバーやゴールドと比較するとかなり硬度が高いため、サージカルステンレス(SUS316L)はシンプルで安っぽいデザインが多かったのは事実です。
しかし、近年加工技術の高まりによってある程度の細かいデザインが可能になり、一昔ほど安っぽいデザインは少なくなりました。
高見えするデザインのアイテムを選べば、安っぽいと感じさせることもありませんので、さまざまなデザインの中からお気に入りのものを選びましょう。
Q3:安いサージカルステンレスは偽物?
サージカルステンレス(SUS316L)は、鉄を主成分としてその他金属と併せた合金のため、シルバーやゴールドなどの貴金属よりは安いです。
ただ、数百円程度の安すぎるアクセサリーはSUS316Lではないステンレスが使われている可能性があり、金属アレルギーへの不安も高くなってしまいます。
安い場合は「SUS316L」「316L」の表記があるか、SNSやショップ内の口コミを見るなど、購入する前にしっかりと確認しましょう。
おすすめのサージカルステンレス(SUS316L)アクセサリーをご紹介
サージカルステンレス(SUS316L)アクセサリーについての理解が深まった所で、どんなデザインのアクセサリーがあるのかをご紹介しましょう。
トートリーではモダンな世界観のトートバッグに合わせて、サージカルステンレスのアクセサリーの取扱いもおこなっています。
最後に、ピアスやリング・ネックレスなどジャンル別にどのようなアクセサリーがあるのかをご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【ピアス】ボールドフープサージカルステンレスピアス
上品なツヤ感の「ボールドフープサージカルステンレスピアス」は、全体的に丸みのあるモダンなデザインで、シンプルでも確かな存在感を示します。
耳たぶのどの場所にでもつけられる直径約8mmサイズで、ポストはセカンドピアス程度の0.8mm(20G)のため、ホールが安定していれば装着可能です。
本体幅も約8mmと幅広で、レディース・メンズどちらにも使えるので、お揃いで身につけてもさりげないペア感を楽しめるでしょう。
商品名 | ボールドフープサージカルステンレスピアス |
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サイズ | 約8mm |
素材 | サージカルステンレス(316L) |
カラー | 全1色 |
値段(税込) | 4,800円 |
【リング】エンボスカットサージカルステンレスリング
「エンボスカットサージカルステンレスリング」は、ランダムな凹凸で立体感を出したエンボス加工に、ジルコニアキューブで高級感を演出しています。
光の当たり方で表情を変える控えめな輝きで、幅約3mmの華奢なデザインながら単品でも存在感を放ちますが、重ね付けしてもおしゃれです。
カジュアルなスタイルやビジネスなどシーンを選ばず、普段のコーデにも合わせやすいので、さりげないきらめきをいつでも身に付けられます。
商品名 | エンボスカットサージカルステンレスリング |
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サイズ | 11号・13号・15号 |
素材 | サージカルステンレス(316L) |
カラー | 全1色 |
値段(税込) | 4,500円 |
【ネックレス】エフォートレスレイヤーサージカルステンレスネックレス
「エフォートレスレイヤーサージカルステンレスネックレス」は、気取った印象がないエフォートレススタイルが魅力です。
プレートモチーフを組み込んだチェーンに白蝶貝のトップを合わせ、40cmと45cmのプリンセスタイプのレイヤーデザインで上品さを高めています。
光を受けて輝くチェーンにクラシックな印象を持つ白蝶貝のトップが、洗練されたエレガントな雰囲気を引き出してくれるでしょう。
商品名 | エフォートレスレイヤーサージカルステンレスネックレス |
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サイズ | 約40+5cm |
素材 | サージカルステンレス(316L) |
カラー | 全1色 |
値段(税込) | 4,800円 |
【ブレスレット】フロラルデュオサージカルステンレスブレスレット
「フロラルデュオサージカルステンレスブレスレット」は、2025年トレンドのコンビネーションカラーであるシルバーとゴールドを取り入れています。
アジャスター部分でシルバーの比率が高くなるため、ゴールドのリングや細身のブレスレットをレイヤードすると、バランスよくエレガントにまとまるでしょう。
花のモチーフはシンプルで幼くなりすぎないようデザインされているので、大人女性のコーデに優しいアクセントをプラスしてくれますよ。
商品名 | フロラルデュオサージカルステンレスブレスレット |
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サイズ | 約16+4cm |
素材 | サージカルステンレス(316L) |
カラー | 全1色 |
値段(税込) | 6,500円 |
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サージカルステンレス(SUS316L)のメリット・デメリットを解説まとめ
今回はサージカルステンレス(SUS316L)のアクセサリーについて、メリットとデメリットの解説とおすすめアイテムをご紹介しました、
ステンレスを素材とするアクセサリーの中でも、サージカルステンレスは最も錆びや汚れに強く、金属アレルギーになりにくいなどメリットが多数あります。
安い値段で買えるアクセサリーでメンテナンスも簡単ですし、安っぽいイメージも少なくなったので、ぜひ一度試してみてください。