トートバッグのオックスフォード生地とキャンバス生地の違いとは？

布製のトートバッグでよく使われるのがオックスフォード生地とキャンバス生地ですが、どのような違いがあるかをご存じの方は少ないでしょう。

どちらも平織りと呼ばれる、縦と横の糸を交互に交差させた織り方で作られているものの、使われる素材や質に違いがあります。

本記事では、オックスフォード生地とキャンバス生地の特徴・違いを解説し、おすすめのトートバッグもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

オックスフォード生地の名前と特徴

オックスフォード生地は、2本ずつの縦糸と横糸をピンと張って交互に織りこんだ平織り生地で、別名「斜子織り(ななこおり)」とも呼ばれています。

適度な厚みの生地が多く、コットンやポリエステル・麻などさまざまな素材の糸が使われ、各素材によって異なった質感を持つ生地です。

洋服やインテリアファブリックとしても良く使われる、オックスフォード生地の名前の由来や特徴を解説していきましょう。

名前はオックスフォード大学に由来する

オックスフォード生地の名前は、19世紀にオックスフォード大学の学生向けに、スコットランドにあった紡績会社が製作した生地が由来です。

その会社はハーバードやケンブリッジなど有名な四代大学の名前をつけた生地を販売していましたが、現存しているのはオックスフォードだけとなります。

丈夫で通気性がよいため、イギリスでポロを楽しむ方がボタンダウンシャツとして使用し、世界的に普及していくきっかけとなったのです。

上品とカジュアル両方の印象を持つ

オックスフォード生地の中でも、ナイロンやポリエステルなど化学繊維を使ったものは適度な光沢があり、上品な印象をもちます。

コットンを使った太めの糸だと整列した織り目がはっきりと見え、温かみのあるカジュアルな印象となるため、シーンに合わせた素材選びが重要です。

トートバッグにはごく細い光沢のある糸で織りあげたものが多く使われ、適度なハリと厚みからかエレガントさを感じられます。

高い耐久性があり丈夫

ナイロンやポリエステルの糸で作られたオックスフォード生地は防水性が高く、折り畳み傘やアウトドア用品にもよく使われています。

適度な厚みを持つオックスフォード生地は破れにくく、耐久性の高さからスポーツウェアやトートバッグの素材としても人気です。

密度の高い生地であれば鍵や爪によるひっかき傷もつきにくく、耐摩耗性ももっているためオックスフォード生地のバッグは丈夫さにも定評があります。

通気性がよい

オックスフォード生地は糸を2本ずつ並べて作られているため、平織り生地の中でも細かなすき間があるので通気性がよく、トートバッグにも適した生地です。

トートバッグに使われる生地の通気性が悪いと、蒸れて湿気がこもってカビ・雑菌が繁殖しやすく、水に濡れた時に乾きにくくなります。

雨の日や暑い季節でも、通気性のよいオックスフォード生地なら快適に持ち運べるでしょう。

柔らかくシワになりにくい

細い糸を使ってもハリのあるトートバッグ用のオックスフォード生地は、柔らかく肌触りがサラッとしてシワになりにくいというメリットがあります。

シワが付いたバッグはだらしない印象を与えてしまいますが、化学繊維で作られたオックスフォード生地はシワが付きにくく上品さを損ないません。

コットン100％で薄手のオックスフォード生地でも深いシワは付きにくいので、バッグにシワが寄るのを避けたい方に向いています。

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キャンバス生地の名前と特徴

キャンバス生地は、コットンや麻などの素材から作られた太めの糸を高い密度で平織りにした厚手の生地で、日本製のものは「帆布」と呼ばれます。

船の帆や画布としても使われるほど丈夫さには定評があり、起源となったトートバッグもキャンバス生地が使われていたそうです。

トートバッグといえばキャンバス生地だという方も多いほど人気のキャンバス生地について、名前の由来や特徴を解説します。

素材に由来する名前

キャンバス生地の名前の由来は、ラテン語の「カンナビス」ですが、オランダ語から英語に伝わる際に「カネヴァス」から「キャンバス」となりました。

「麻で作られたもの」という意味がある通り、古代エジプトやギリシャでは亜麻で織られた布だったのですが、古代インドではコットンが使われていたそうです。

中世のヨーロッパでは亜麻よりも軽く、汎用的に使える麻の使用が広まり、その後より丈夫で耐水性の高いコットン製のキャンバス生地が普及しました。

カジュアルな印象が強い

キャンバス生地は素朴な印象を与えるため、シンプルでカジュアルなデザインのアイテムが多く、トートバッグ以外にもさまざまな用途で使われています。

スニーカーやテントなどアウトドア用品をはじめ、インテリア用品・エプロン・ポーチなど身近なものに利用され、使い勝手のよさが人気です。

自然由来の素材を使っているからかナチュラルな風合いですが、レザーなど異素材を組み合わせたものはきれいめのコーデにもよく馴染みます。

優れた耐久性があり丈夫

撚り合わせた糸を使うキャンバス生地の中でも、トートバッグに使われるものの多くは厚みがあり、耐久性の高さが人気です。

摩擦にも耐性があるため生地が毛羽立ちにくく、引っ張る力にも強く破れにくいことから、重いものを運ぶときにも適しています。

また最近では、防水性や耐熱性・紫外線にも強いポリエステル素材を使う、耐水性を高める加工など丈夫さを高める工夫がされたトートバッグもあります。

通気性・耐水性に優れる

コットンや麻といった天然素材のキャンバス生地は、密度が高くても撚った糸の間に細かいすき間があるため、優れた通気性を持っています。

また、濡れると糸自体が膨張するので水分が染みこみにくいので、多少の雨で表面は濡れてしまっても、中の荷物は濡れたりしにくいです。

ただし、白やアイボリーなど薄い色は雨シミが目立つため、購入後は防水スプレーなどで事前に防水力を高めておくと安心です。

エイジングを楽しめる

キャンバス生地は使用していくごとに柔らかくなり、色味や風合いが変化していくエイジング(経年変化)を楽しめます。

本革やデニムと同じように使い込みながら、少しづつ自分だけのトートバッグに育てていくと、より愛着の湧く一品になるでしょう。

こまめに汚れを落として清潔にしながらも、使えば使うほど柔らかさが増す様子や、色落ちやシワによる変化を感じてみてください。

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オックスフォード生地とキャンバス生地の違い

オックスフォード生地とキャンバス生地の特徴を解説してきましたが、はっきりとした違いを感じにくいのではないでしょうか。

どちらも平織りで耐久性が高いのですが、決定的な違いは使われる糸の太さで、オックスフォード生地の糸は細くキャンバス生地は太い糸が使われています。

この糸の太さがオックスフォード生地とキャンバス生地にどのような違いを与えるのか、詳しく解説していきましょう。

手触り

細い糸を並べて織りあげるオックスフォード生地は、柔らかくサラッとした手触りのため、トートバッグ以外に洋服など肌に触れるアイテムにもよく使われます。

キャンバス生地は撚り合わせた太い糸を使うので、はっきりと凹凸を感じる手触りの生地が多く、丈夫さを求められる商品への使用がメインです。

柔らかくシワになりにくいトートバッグならオックスフォード生地ですが、キャンバス生地なら厚みによってさまざまな手触りのものを選べます。

通気性

オックスフォード生地とキャンバス生地は、どちらも通気性に優れているのですが、織り方の違いによりキャンバス生地に軍配が上がります。

キャンバス生地は撚り糸を使った平織り、オックスフォード生地は2本の糸を揃えた斜子織りで、空気の通り道が多いのはキャンバス生地です。

通気性のよい生地は洗っても乾きやすく、中の荷物も蒸れにくいため、長期間保管する際も湿気がたまりにくくカビの発生を防げます。

耐久性

先述した通り、オックスフォード生地もキャンバス生地どちらの特徴にも耐久性の高さがあります。

洗濯しても型崩れしにくいオックスフォード生地は、しなやかさと丈夫さを併せ持っており、ひっかきや破れに強い生地としても有名です。

キャンバス生地は太めの糸を使用した密度の高さにより、ほつれや摩擦・引っ張りに強く耐水性もあるので、ハードな使い方をする方に向いています。

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オックスフォード生地のおすすめトートバッグ

しなやかな手触りと柔らかさで、上品にもカジュアルにも印象を変えるオックスフォード生地を使ったトートバッグには、どんなアイテムがあるのでしょうか。

ここからは、トートバッグ専門通販の「トートリー」で取り扱っている、おすすめのトートバッグを3選してご紹介します。

ビジネスやデイリーなど、使いたいシーンに合わせたデザインや機能性をチェックして、ぜひお気に入りのアイテムを見つけてください。

【PC衝撃吸収パッド付】ワーキーオックスフォードトートバッグ

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ビジネスシーンにぴったりな「ワーキーオックスフォードトートバッグ」は、ノートPCやタブレットを衝撃から守る保護パッド付きのアイテムです。

3つに分かれたメインスペースの両端は、A4サイズのファイルが十分入るサイズがあるため、書類やパンフレットを持ち歩く方にもおすすめできます。

雨の日も安心の撥水加工付きで、側面にはマチ幅を広げられるスナップボタンもあり、荷物が増えた時も安心して収納できるでしょう。

エクリューオックスフォードトートバッグ

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ビジネスだけでなく旅行にも活躍する「エクリューオックスフォードトートバッグ」は、S・M・Lの3サイズ展開で使うシーンに合わせたサイズを選べます。

メインスペースの仕切りにはクッション付きのノートPC収納ポケットがあり、SサイズはA4ファイル、MサイズはB4の書類、LサイズはB4ファイルも入ります。

撥水加工されているため雨や汚れにも強く、折り畳み傘やスリムなマグボトルを収納できる両サイドのポケットが便利です。

シンプルトーンオックスフォードトートバッグ

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ワントーンカラーのシンプルな「シンプルトーンオックスフォードトートバッグ」は、充実した仕切りやポケットで荷物を整理しやすいアイテムです。

A4の雑誌や書類も入るので通勤・通学用や、荷物が多い方のデイリー使いにもぴったりで、きれいめからカジュアルなコーデにもマッチします。

触り心地は柔らかく繊細な生地に感じますが、耐久性や耐摩耗性が優れているので、毎日ガンガン使いたい方におすすめです。

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キャンバス生地のおすすめトートバッグ

丈夫で防水・通気性に優れ、スニーカーやアウトドア品などさまざまな用途に使われる、キャンバス生地のトートバッグは昔から人気です。

少々雑な扱いでも破れたり壊れたりすることもなく、デザインの幅も広くなってきれいめのコーデにも合わせやすいアイテムが増えています。

ここからは、トートリーが厳選したキャンバス生地のトートバッグを3選してご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

【大容量】キャンバスシングルショルダートートバッグ

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たくさんのポケットで実用性が高い「キャンバスシングルショルダートートバッグ」は、A4サイズのファイルも入る大容量が魅力です。

メインスペースにはスマホや小物を収納できる内ポケットがあり、開閉がファスナー式なので人の視線や荷物の飛び出しを防げます。

外側は4面すべてにポケットが付いていて、両サイドは折りたたみ傘やマグボトル、正面と背面はスマホやパスケースなど便利に収納できるでしょう。

軽量キャンバス巾着トートバッグ

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手提げと肩掛け2wayの持ち方ができる「軽量キャンバス巾着トートバッグ」は、開口部のロープを絞るとコロンとした巾着型に形を変えます。

A4サイズが縦に収納できる大きさがあり、内部には小物を収納できるポケットが3つ付いていますし、ショルダーストラップは長さの調整が可能です。

少し厚手のキャンバス生地のため、最初は少し硬めに感じるかもしれませんが、使うほどにこなれた風合いに変化していきます。

オルタナティブキャンバストートバッグ

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無駄な装飾を省いたシンプルな「オルタナティブキャンバストートバッグ」は、オーソドックスなデザインのトートバッグです。

重さは約290gと軽くA3のファイルが収納できる大きさを誇り、ノートPCや書類からプライベートで必要な荷物もたっぷり入ります。

シンプルだからこそ、カジュアルなコーデだけでなくきれいめスタイルにもなじみ、季節を問わず使えるアイテムです。

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トートバッグに使われるオックスフォード生地とキャンバス生地の違いまとめ

本記事では、オックスフォード生地とキャンバス生地の違いを解説し、それぞれの生地を使ったおすすめのトートバッグをご紹介いたしました。

オックスフォード生地とキャンバス生地は、どちらも平織りで丈夫な生地ですが、手触りや通気性・耐久性に違いがあります。

生地やデザイン・サイズなど、重要視するポイントをしっかりチェックして、あなたにぴったりなトートバッグをぜひトートリーで探してみてください

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